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【徹底解説】出窓のメリットとデメリットとは?

出窓のメリットとデメリットとは?

家の中でも、部屋の印象を大きく左右するのは窓です。
特に、最近増えてきた出窓がある部屋は、とてもおしゃれですよね。
窓が出窓になっていると、まるで1つのインテリアのようになって、部屋を美しく飾ってくれます。
これから家を建てる人の中には、出窓に憧れている人もきっと少なくないでしょう。

では、そもそも出窓って何?出窓っておしゃれだけどいい事尽くめなの?などの疑問も出てくるかと思います。

この記事では、出窓にはどんな種類があるのか、出窓のメリット・デメリットや具体的な活用方法について紹介します。

〇出窓とは何か?概要と種類について


出窓とは何か
まず、そもそも出窓とはどのようなものなのかについて紹介します。
また、出窓にもいろいろな種類のものがあります。
そこで、出窓の種類5つについても紹介していきます。

・そもそも出窓とは何か?
出窓とは、外から見たときにフラットではなく、壁から飛び出るような造りになっている窓のことをいいます。
外から見ても目立つ造りになっているので、ひと目で出窓があることがわかります。
家の中から見たときには、壁よりも外に窓があることになります。
窓の手前にスペースができるので、工夫次第でいろいろな使い方ができるのが出窓の楽しみです。

・出窓の代表的な5つの種類
ひとことで出窓といっても、実際にはさまざまな種類があって、その中でも代表的なタイプが5種類あります。
それぞれどのような特徴があるのか紹介しましょう。

⇒台形出窓
台形出窓とは、外に出ている窓部分の形が台形もしくは角型になっている出窓をいいます。
和風、洋風どちらの住宅にも設置しやすい形で、多くの住宅で採用されている出窓です。
窓の面数は、台形なので正面と左右の計3面となります。
最も一般的な形の出窓で、室内部分も使いやすいのが特徴です。
出窓は一般的に、張り出し部分が50cm未満になっています。
これは、建築基準法で床面積に含まれないサイズが50cm未満だからです。
ですから、出窓として最もオーソドックスなタイプは、張り出し部分が50cm未満の台形出窓ということになります。
また、このサイズの出窓には、開閉できるタイプも多くあります。
左右の窓だけが開閉できるもの、真ん中だけが開閉できるものなど、メーカーごとに仕様が異なります。
また、開閉方法についても、引き戸になっているものや、上下にスライドさせるものなどさまざまです。
開閉できるタイプは、風通しができるので、快適に使うことができるでしょう。
また、台形出窓にはカーテンやブラインドなどをつけることもできます。
日差しの量を調節できるので、出窓の使い勝手がさらによくなります。

⇒三角出窓
出窓には、外に出っ張っている部分が三角形になっている三角出窓もあります。
このタイプは、比較的小さな面積の出窓に多く用いられます。
リビングの出窓ではなく、廊下や洗面所といった小スペースに設置されることが多いタイプです。
出窓部分が三角形で非常にコンパクトなので、最低限のスペースで出窓を設置できるのが特徴です。
小さいスペースを上手に活かして一輪挿しを置くなどすれば、インテリア性の高い窓にすることができます。
三角出窓は台形出窓と比べると小さな出窓ですが、開閉機能がついているものもあります。
小さくても出窓としての存在感があり、建物のオシャレなアクセントになる窓です。

⇒弓形出窓
外に向かって弓形の曲線状に張り出した、弓形出窓というものもあります。
洋館建築などでよく見られるタイプの出窓で、デザイン性が高いのが特徴です。
存在感も大きく、洋風の建物というイメージを強く印象づける出窓です。
弓形出窓は、その形状からボウ(弓)ウィンドウとも呼ばれます。エレガントで上品さのある出窓です。
弓形出窓を造るには、ガラス面を弓状のカーブにしなければなりません。
最も少ない面数は3つですが、なだらかな弓状にするために、4面や6面にするのが一般的です。

⇒トップライト出窓
出窓の1種として、トップライト出窓というものもあります。
これは、出窓の屋根にあたる部分にガラスをはめた出窓のことです。
通常は出窓で明かりが採れるのは側面の窓ガラス面だけとなっています。
一方、トップライト出窓は天井になる部分にもガラスを使っていて、明かりをより多く採れるようにしています。
いわば天窓と同じ役割を果たすので、室内に光を取り入れやすく、部屋を明るくする効果が高いのが特徴です。
明るさがある分、出窓の存在感も一層高まり、窓のインテリア性もアップします。
出窓に存在感を持たせたいときや、室内を明るく保ちたいときには、トップライト出窓を検討してみても良いかもしれません。
ただし、日当りがあまりよい場所に設置すると、夏場は暑くなりがちなので注意が必要です。

⇒ハーフ出窓
ハーフ出窓は、文字通り外に張り出す奥行きの部分を、通常の出窓より抑えたタイプの出窓になります。
大きな出窓が設置できない場所や手が届きにくい高所、キッチンなどで採用されることが多くなっています。
ハーフ出窓は、張り出し部分が少ないのでスッキリして見えるのが特徴です。
ハーフサイズなので出窓としての存在感は薄れますが、出窓の採光機能はしっかり果たしてくれます。
狭い場所で明るさを最大限確保したい場合などに、設置するとよいでしょう。
小さいので、外から見たときの見栄えなどをあまり気にする必要なく、気軽に設置できます。
台形出窓やトップライト出窓と組み合わせることも可能です。


出窓のメリットとデメリットについて


出窓を設置すると、実際にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。出窓のメリットを4つ、デメリットを2つ紹介します。

・出窓を設置するメリット
まずは、出窓を設置することで得られるメリットを4つ紹介します。
メリットとしては、部屋が明るくなること、広く見えること、インテリアとして優れていたり、植物を育てるスペースとして最適であることなどが挙げられます。

⇒部屋が明るくなる
出窓は、通常の窓よりもガラスの面が広いというのが特徴です。
出窓にはいろいろなタイプがありますが、一般的なフラットな窓よりもガラスの面数が多くなっています。
そのため、部屋内に光を取り入れやすく部屋全体が明るくなるというメリットがあります。
出窓は窓が外に向かって張り出しているので、浅いひさしなどがあっても日光が遮られません。
日差しが弱い方角や隣家との距離が近くて十分な日光を得られないようなところでも、室内に日光を取り込みやすいのがメリットです。

⇒部屋が広く感じる
出窓には奥行きがあるため、通常の窓よりも開放感が得られます。
そのため、実際の部屋の大きさよりも室内が広く感じられるのが大きなメリットです。
ガラス面が張り出していて面数も多いので、室内からは外の景色が広い角度で視界に入ります。
隣に視界を遮るものがない場合や、2階に出窓を設置した場合などは、抜け感のある気持ちよい景色を楽しむことができるでしょう。
植栽に面した出窓なら、室内から緑を眺められる気持ちのよい場所になります。
リフォームで出窓を設置する場合には、出窓からどんな景色が眺められるかイメージすると良いかもしれません。

⇒おしゃれなインテリアとして活用できる
出窓の室内側のスペースを上手に活用することで、おしゃれなインテリアスペースにすることもできます。
通常の窓であれば、窓ガラスしかありませんが、出窓は窓ガラスの手前にスペースができます。
フラットな床板で、日当たりがよく明るいので、いろいろな用途に使えて、とても便利です。出窓の具体的な活用方法については、後ほど詳しく紹介します。

⇒植物を育てやすい
出窓の床板の上は日当たりがよいため、植物を育てるのにとても優れた場所です。
十分な日光を必要とする植物を育てる場合には、出窓があるととても重宝します。
出窓は日光を長時間取り込みやすいので、日が回るのに合わせて植物を動かす必要も少なくなるでしょう。
冬場でも明るさとあたたかさを確保しやすいので、植物を育てるにはふさわしい場所です。


出窓を設置するデメリット


出窓を設置することによるデメリットを2つ紹介します。
おしゃれで便利な出窓ですが、デメリットがないわけではありません。
設置するなら、デメリットについても頭に入れておきましょう。

⇒風による騒音が大きい
出窓のデメリットとしては、風切り音が発生する場合がある点が挙げられます。
出窓は風が吹いている方向によっては、空気の流れによって生じる風切り音が発生する原因になってしまうのです。
特に、強風が吹く台風のときなどは、風切り音がいっそう強まります。
風が強い日の夜などは特に、窓辺の音がうるさいと感じることがあるかもしれません。
風切り音は自然に発生するもので防ぎようがないので、風当たりなどを見て、設置場所を気をつけるしかありません。
特に、寝室に設置する場合は注意が必要になるでしょう。

⇒結露しやすい
出窓のデメリットとしては、結露も挙げられます。
出窓にはスペースがあるので、そこに夏季は熱気が、冬季は冷気がこもってしまいます。
そのため、部屋内と出窓との間に温度差が生じ、結露となるのです。
大工作業で作った出窓でも「ひと昔前につくられた出窓ですと、断熱材が入っていないことが多い」そうです。
出窓をリフォームする場合、あるいはこれから出窓のある家を建てたい場合、大工作業で断熱材を入れて窓も室内側が樹脂サッシなどの高断熱窓にしたり、室内側に高断熱窓を追加するなど、高断熱対策を講じるようにしましょう。
特に結露は放置しないことが何よりも重要です。
結露によって生じた水滴をそのまま放置してしまうと、出窓がどんどん傷んでしまいます。
結露を発見したらこまめに拭き取るなどして、手入れをするように心がけましょう。


出窓を設置するときのポイント


次に、出窓を設置するときに気をつけたいポイントを3つ紹介します。
主なポイントは、設置場所と高さです。
設置する際には、この2つをよく吟味することが大切です。

⇒出窓を設置するときのポイント
結露防止のため出窓は北側以外に設置する
出窓の設置ポイントとしては、設置する場所をよく考えることが大事です。
作る場所によっては冬場結露が生じて、カビが発生するなどトラブルの元になることがあるからです。
たとえば、結露が生じやすい北側には出窓を設けるべきではありません。
北側は日差しが弱いので、出窓にして明るさを確保したいという人もいます。
しかし、北側の窓は、冬場になると外と部屋の中の温度差が激しくなるので、結露しやすいという欠点があるのです。
北側の部屋は日差しが少ないので冬場は寒さが厳しくなりやすく、寒さ対策として暖房を多く使うことになります。
特にガラス面の多い出窓にすると外気の影響を受けやすくなるので、部屋の寒さがいっそう厳しくなります。
そうすると、室内は温度が高いのに室外は温度が非常に低いことになり、その温度差で結露が発生してしまうのです。
結露が発生すると、出窓の床板が木製の場合には、結露の水滴で木が腐食してしまうこともあり得ます。
ですから、北向きの窓を出窓にリフォームするのは控えたほうが無難だと言えるでしょう。

⇒キッチンの奥側には出窓を設置しない
出窓にはインテリア性だけでなく、窓としての実用性もあります。
ですから、出窓を設置する場合は、開閉しにくい場所は避けるべきです。
たとえば、シンクやコンロがあるキッチンの奥に出窓を設置してしまうと、奥行きが広すぎて手が届きにくいため、とても開閉しづらくなります。
開け閉めのし難さを感じると、いちいち開閉するのが面倒になってしまい、結局ずっと閉めっぱなしということにもなりかねません。
これでは、キッチンに窓をつけた意味が半減してしまいます。
キッチンや洗面台など、物がある場所に出窓を設置する場合は、窓を開閉しやすいかどうかよく確認しましょう。

⇒高さに合った位置に出窓を設置する
出窓を設置する場合には、高さにも注意が必要です。
高い位置の窓を出窓にリフォームしたら、高さがあって使い難くなってしまったというケースは少なくありません。
出窓には奥行きがあるので、手を伸ばさないと開閉できません。
ですから、通常の窓のようなつもりで高い位置に設置してしまうと開閉しにくくなってしまうのです。
また、高い位置にあると、物が置ける奥行き部分を活用することも難しくなります。
出窓の高さは、手が容易に届く高さにしておくことがポイントです。
一般的には、床から70cm程度の高さが理想といえるでしょう。


〇出窓の具体的な活用方法


・出窓の活用方法
出窓には奥行きがあるのが特徴です。ここでは、出窓を設置することでできるスペースの具体的な活用方法を3つ紹介します。

・机の代わりとして活用する
出窓の活用方法としては、台を机として使う方法があります。
出窓によっては、奥行きの部分がカウンターのようになっているものがあり、椅子を置くだけでデスク代わりに使うことが可能です。
好きな本を読む読書机にしたり、子どもの勉強スペースにしたりと、自由な発想で使うことができます。
リビングやキッチンに、パソコン作業やアイロン掛けをするワークスペースが設けられないときも、出窓が使えると便利です。
長時間机として使う場合には、入る日差しの量を調節することも大事です。
夏場など季節によっては、目に強すぎる日差しが入ってしまうことがあるからです。
レースのカーテンをつけるなどして、程よい明かりで作業できるようにすることをおすすめします。

・棚を置いて物置き場として活用する
出窓のスペースは、小さいながらもそれなりの物を置けるだけの余裕があるので、工夫次第で素敵な空間が作れます。
出窓の奥行きは意外と広く、平らな台状になっているので、いろいろなものを置くことが可能です。
例えば、家族の写真を素敵なフォトスタンドに入れて飾ったり、旅の思い出の品を飾るスペースにするのもよいでしょう。
出窓に直射日光が入る場合は、色あせや変色のおそれがあるので、レースのカーテンをつけるなどして強い日は遮るようにしたほうが安心です。
雑誌や本、CDなどを置く場所としても活用できます。
ポイントは、出窓のおしゃれさを上手に活かして、インテリア性を意識しながら物を置くことです。
本も、ただ並べるだけでは雑然とした印象になってしまいます。
並べるときは、文庫や新書など本のサイズを揃え、ブックスタンドを使って綺麗に並べるのがおすすめです。
同じ大きさのボックス型収納ケースをいくつか並べて、CDなどを入れておくのもよいでしょう。
置く物の大きさを統一すれば、見た目がすっきり整ってきれいです。

・観葉植物を育てるスペースとして活用する
部屋の中で植物を育てるのが好きだという人はたくさんいます。
ただし、室内で育てる場合に問題になるのが日当りです。窓辺に置いてもすぐに日が回ってしまったり、隣家との距離が近くて、あまり日当りが確保できなかったりすると、植物をうまく育てることができません。
この点、活用できるのが出窓です。
出窓は壁から張り出しているぶん日当たりを確保しやすいので、植物がとてもよく育ちます。
隣家との距離があまりない場合でも、わずかな隙間の光を取り込むことができるので、明るさを保つことができます。
日当りのよいところで育てなければならない植物は多いので、出窓は絶好のスペースです。
花が咲く植物なら、柔らかな日差しのもとで美しい花を鑑賞できますし、緑の観葉植物を置けば、目を休ませることができます。
花や植物に囲まれた生活を送りたい人にとっては、出窓はとても楽しいスペースになるでしょう。


〇まとめ


出窓はおしゃれでお部屋の見栄えが良くなる事は間違いありません。
ただ、その分、お手入れなどの管理をしっかりしないとデメリットで述べたように、結露による傷みであったり、大事なインテリア小物などが日焼けで黄ばんでしまう事もあります。
デメリットをよく理解しないまま出窓を設置すると後から後悔してしまうという可能性も出てきてしまいます。
メリット、デメリットをよく理解して設置を検討する事をおすすめいたします。

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