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【マンションを購入した場合】と【戸建を購入した場合】どちらがお得?

結局、戸建とマンション、どちらがお得?


住み替えなどで物件を新たに探し始める際に避けられない【賃貸と購入、どちらが良いか】と考える方も多くいらっしゃるかと思います。
購入に決めたとしても【戸建を購入】と【マンションを購入】【新築】か【中古】かというところで、また考えてしまう方も多くいらっしゃいます。

これについても、一貫して記載してきましたが、どちらが良いかというのは一概には言えません。
住む方のライフスタイルが大きく関わっているからです。
一言で表すと十人十色。
その中で大事なのはメリット、デメリットをきちんと把握した上で、自身にあった方を選択出来るかという事です。

今回は【戸建の購入】と【マンションの購入】について比較して解説をしていきます。

物件価格について


まず簡単ですが物件価格についてみていきましょう。

首都圏の平均成約価格

中古戸建 3,239万円
新築戸建 3,639万円
中古マンション 3,756万円
新築マンション 5,922万円

※(公)全国宅地建物取引業協会連合会 不動産研究所 2020年12月 不動産市場動向データ集より

単純に成約価格だけを比べると戸建よりもマンションの方が高いということがわかります。

これについては、全体的の傾向として戸建は郊外に多く、マンションは都心部に多いこと、マンションには『億ション』と呼ばれるハイグレードマンション、タワーマンション等もあり、駅徒歩数分以内だったり、ブランドエリア等の稀少な立地に建つ物件もあるので、この結果だけでどちらが良いとは言えません。

また、戸建にしてもマンションにしてもに不動産には物件価格以外に費用がかかる事柄があります。

ランニングコストが莫大にかかる住宅ですと、住宅の購入価格が安くても、トータルコストであっという間に購入価格の差額を追い越してしまいます。


ランニングコストについて


戸建とマンション、どちらにもランニングコストがかかります。

〇メンテナンス、管理費
マンションには毎月≪管理費、修繕積立金≫を支払う必要があります。
前回の記事で表にしましたが、例えば『管理費』と『修繕積立金』の合計が月2万円と仮定した場合、50年間住み続けたら1,200万円になります。

戸建はどうでしょう。
戸建でも、家を長持ちさせるためには定期的な点検や修繕が必要です。
※一般には10年に1回はメンテナンスが必要と言われています。

こちらはばらつきはありますが、屋根や外壁の修繕費用は数十万円~数百万円の費用が必要になることもあります。

室内設備に関して戸建もマンションも、長期的にみると室内の壁紙の張り替えや給湯器の交換、管理費や修繕積立金以外のメンテナンス費は必要になります。

ざっくりになりますが、≪毎月管理費、修繕積立金が発生するのがマンション≫、≪メンテナンスの都度、費用が発生するのが戸建≫です。

50年間同じ場所に住み続けた場合、マンションは建物のメンテナンスに最低でも1,200万円
建物や共用部分に関してはこの管理費・修繕積立金から賄われますが、室内のメンテナンス費用は自己資金から出さなくてはなりません。

戸建は毎月支払う管理費・修繕積立金はないものの、建物のメンテナンス、室内のメンテナンスの都度、費用が発生します。
その時に急なメンテナンス費用が発生した場合、しっかりと資金計画を立てていないと払えない額が発生する可能性もゼロではありません。
しかし、50年間住み続けた場合のメンテナンス費用が1,200万円になるとも言い切れません。

そういう意味では、メンテナンス費用の面でいえばマンションより戸建の方がお得という見方も出来ます。
また、どちらを購入するにしてもしっかりと資金計画を立てていくことをおすすめ致します。


税金


戸建とマンションで大きく違うのは、土地に対する税額です。

マンションの場合、敷地面積を専有面積で割ったものが土地の所有区分になるので、土地に対する固定資産税はそれほど高くなりません。

『建物』では【減価償却期間】の違いによって差が生まれます。
【減価償却期間】の長いマンションの方が、固定資産税が高い状態が長く続くことになるからです。
減価償却期間は
木造戸建耐用年数は新築時から22年
鉄筋コンクリートのマンション新築時から47年と設定されています。

つまり、マンションは47年かけて価値を目減りさせていくのに対し、木造戸建の場合は22年かけて価値を目減りさせていくことになります。
結果、マンションの方が固定資産税が高い状態が長く続くことになります。

新築の場合は軽減制度の面で違いがあります。
戸建でもマンションでも、土地に対しては200㎡以下の住宅用地の課税標準額が1/6に軽減されます。

建物に対しては、戸建、マンションのどちらにも新築に対して1/2の軽減制度がありますが、軽減される期間が戸建は3年または5年、マンションは5年または7年になっています。

軽減制度の点ではマンションの方が有利ではありますが、そもそも建物に対する固定資産税はマンションの方が高いので、一概にどちらがお得とはいえません


光熱費


平均床面積がコンパクトで、気密性・断熱性に優れているマンションの方が一般的には光熱費は抑えやすいと言えるでしょう。
ただし、部屋の位置やマンション全体の日当たりによっても冷暖房効率は大きく違ってきます
また、マンション並みの高気密・高断熱の戸建も増えていて、省エネに優れた戸建「ZEH(ゼッチ)」が登場しています
※「ZEH」とはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語。
住まいを高断熱化、高効率化し、快適な住空間と省エネを両立。
さらに太陽光発電などでエネルギーをつくることで年間のエネルギー収支がほぼゼロになる住宅をいいます。

この「ZEH」に該当する戸建なら、光熱費はマンションよりも断然お得になるでしょう。


駐車場代


毎月必要な費用の中でも、意外と大きいのが駐車場代です。
都心部などを除き、戸建の物件には駐車スペースが確保されている物件が一般的です。
つまり、車を所有していても駐車場代は考えなくて良いです。
当然、駐輪場代も考えなくても良くなります。

対するマンションは、地域によってばらつきはありますが多くは毎月1万円~2万円ほど必要です。
また、マンションは駐輪場代も必要になる場合があります。(駐輪場代が必要になる場合は1台100円~500円程度のマンションが多いです。)

これらを換算すると、駐車場代が毎月1万円、駐輪場を100円としても1年で121200万円、50年で606万円の差になります。

マンションの場合、住宅ローンの毎月返済額が約1万円高くなるのと同じなので、車を所有する場合(所有している場合)は管理費、修繕積立金と一緒に駐車場代も住宅ローン以外に支払う必要があるという事を資金計画に組み込んでいきましょう。


まとめ


費用面で選んでお得なのはどちらか。

資産価値の面で、当初はマンションがお得ですが、どちらも立地次第で変わります
ランニングコスト面では管理費、修繕積立金、駐車場代などの固定費用が少ない戸建がお得です。

住宅ローンに加えて毎月の固定費用は管理費などの月々の支払いがあるマンションの方がコストが高く見えますが、戸建は屋根や外壁のメンテナンスを自分でしなければなりません
固定資産税は減価償却期間の長いマンションの方が、固定資産税が高い状態が長く続くこともあり、購入後のランニングコストはどちらがお得かは一概に言えません

上記で出した50年間住み続けるという例ではなく、10年程度で売却したり、人に貸したり(賃貸物件として貸し出し)する予定がある場合が想定出来るのであればマンションの方がランニングコストを抑えることが出来、お得と言えるでしょう。

費用面ではここに挙げたもの以外にも比較すべき項目がたくさんあり、どちらがお得かは一概には言えません
それはエリアや物件による違いが大きく、不動産に同じものはないので、購入する場合は自分が住みたい街、住みたい家ではどうなのか調べることが重要なのです。

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